家を買うときにとても大事なのが、「どの住宅ローンを選ぶか」ということです。住宅ローンは、何十年もかけて返していくものなので、選び方によっては、これからの生活に大きな影響が出てきます。そこでこの記事では、住宅ローンを選ぶときに知っておきたいポイントや、後悔しないためのコツを、わかりやすく解説していきます。
①住宅ローンの基本的な種類を知ろう
まずは、「住宅ローンってどんな種類があるの?」というところから見ていきましょう。住宅ローンにはいくつかタイプがあって、それぞれ特徴が違います。代表的なものをいくつか紹介するので、自分に合いそうなものをイメージしながらチェックしてみてください。
固定金利型ローン
・ 特徴
返していく間ずっと、金利が変わらないローンです。
・メリット
毎月の返済額がずっと同じなので、「これから先、いくら払うのか」がハッキリわかって安心です。景気が悪くなって金利が上がっても、自分のローンには影響がありません。
・デメリット
最初に決まる金利が少し高めなので、結果的に変動型のローンよりも多くお金を払うことになる場合もあります。
変動金利型ローン
・ 特徴
金利が景気や世の中の動きに合わせて変わるローンです。
・メリット
最初の金利が低めに設定されていることが多いので、返し始めの時期は月々の返済額が少なくてすみます。
・デメリット
将来、金利が上がるとそれに合わせて返済額も増えることがあります。そのため、「この先いくら払うことになるか」がはっきりせず、ちょっと不安になることも。
フラット35(全期間固定金利型ローン)
・特徴
ローンを返していく35年間、ずっと同じ金利が続くタイプです。
・メリット
ずっと金利が変わらないので、月々の返済額もずっと同じ。長い目で見ても計画が立てやすく、「この先どうなるんだろう…」という不安が少なくてすみます。
・デメリット
最初に決まる金利が少し高めなことが多く、そのぶん返済総額が多くなる可能性があります。これは普通の固定金利ローンと同じですね。

②自分に合った金利タイプを選ぶ
住宅ローンの金利タイプを決めるときに大切なのは、自分の生活の計画や将来の目標に合わせて金利タイプを選ぶことです。
変動金利型ローンが向いている人
• 経済の動向に敏感で、市場金利の変動をある程度予測できる人。
• 初期費用を抑えつつ、返済額を減らしたい人。
• 金利が上昇する前に、早期に返済を終わらせる予定の人。
固定金利型ローンが向いている人
• 将来の生活費や家計をしっかり予測したい人。
• 長期にわたって安定した返済額で生活したい人。
• 市場金利の動向に不安があり、金利上昇リスクを避けたい人。
フラット35が向いている人
• 長期的に安定した金利を選びたい人。
• 他の金融機関での金利が高いと感じる人。
• 公的な融資を活用したい人(フラット35は政府が保証しているため、信用度が高い)。
③返済期間の選び方
返済期間も重要なポイントです。返済期間が短ければ、毎月の返済額は増えますが、支払う利息は少なくなります。
反対に、返済期間が長くなると、毎月の返済額は少なくなりますが、最終的に支払う総額は増えてしまいます。
返済期間が短い(10〜20年)場合
• 毎月の返済額は高くなりますが、総支払額が少なくなり、利息負担を減らせます。
• 早期に住宅ローンを完済したい場合や、収入が安定している場合に向いています。
返済期間が長い(30年〜35年)場合
• 月々の返済額は少なくて済むため、生活費に余裕ができます。
• ただし、返済期間が長くなるため、最終的に支払う利息額は多くなります。

④自己資金の準備
住宅ローンを選ぶときには、どれくらい自己資金(頭金)をどれくらい準備できるかも重要です。
自己資金が多ければ、その分借りるお金が少なくなり、毎月の返済が楽になります。
理想的には、物件の価格の20%以上を自己資金として準備することが推奨されています。

⑤返済シミュレーションを活用しよう
住宅ローンを選ぶ際には、返済シミュレーションを活用するのが便利です。
ほとんどの銀行や金融機関では、借入額、金利、返済期間を入力することで、月々の返済額や総返済額を計算できるツールを提供しています。
このツールを使って、自分の生活に無理なく返済できるかどうかをチェックしてみましょう。

⑥複数の金融機関で比較する
住宅ローンを選ぶときは、いくつかの銀行や金融機関を比較することがとても大事です。
銀行によって金利や手数料、サービス内容が異なるので、複数のローンを比べて、自分にとって一番良い条件を選ぶことがポイントです。
最近では、インターネットで簡単にローンを比較できるサイトもあるので、時間をかけてしっかり調べてみましょう。

まとめ
住宅ローンは長いあいだ続く大きな支払いになるので、自分に合ったものをしっかり選ぶことがとても大切です。
金利のタイプ(変動か固定か)、返す年数、最初にいくら用意できるかなどをしっかり考えて、
「毎月どれくらい返していけるか」をシミュレーションしてみましょう。
それから、いくつかの銀行や金融機関を比べて、自分にとって一番いい条件のローンを選ぶことがポイントです。
納得のいくローンを選んで、安心して理想のマイホームを手に入れましょう!
