「利回りが高い」「安く買える」といった理由から、築古アパート投資に挑戦する人は増え続けています。ただ、築古物件には見えづらいリスクも多く、しっかりと見極めや再生プランを整えておかないと、思ったように収益が伸びないこともあります。
そこで今回は、築古アパートで確実に利益を出すために、押さえておきたいポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
■ 築古アパート投資のメリット

① 価格が安い&高利回りが狙える
新築や築浅と比べると購入価格がぐっと抑えられるため、その分だけ利回りを確保しやすいのが大きな魅力です。
② 競争が少ないため“掘り出し物”と出会いやすい
築古物件は敬遠されやすいものの、その分、競合が少なく手を加えて再生できれば高収益物件へと育てることも可能です。
③ 再生で付加価値をつけられる
リノベーションや設備の入れ替え、ターゲットの見直しなど、工夫できるポイントが多いのも築古物件ならでは。
アイデア次第で大きく収益を伸ばせる余地があります。
■ 築古アパート投資の注意点・リスク

① 修繕費が予想以上にかかる
外壁や屋根、配管、給湯器などは築年数が進むほど交換時期が重なりがちです。
そのため、「購入後5年以内に発生しそうな大規模修繕」は必ず事前に見込んでおくことが重要です。
② 空室リスクが高い
周辺の競合物件に見劣りしてしまうと、家賃を下げざるを得なくなります。
だからこそ、“どう再生して価値を高めるか”という戦略づくりが不可欠です。
③ 耐震基準や法令のチェックが必須
とくに1981年より前に建てられた“旧耐震”物件は要注意。
現行の建築基準に合っていない「既存不適格」の場合、融資が通りにくくなったり、将来の売却に影響が出ることもあります。
■ 再生で利益を出すためのポイント

1. “構造部分”の状態を徹底チェックする
内装だけを綺麗にしても、建物そのものの状態が悪ければ本質的な改善にはなりません。
チェックすべきポイントは次のとおりです。
- 屋根・外壁の劣化状況
- 配管の素材(鉄管なら交換を前提に)
- シロアリ被害の有無
- 給排水の詰まり・漏水
- 1981年以前なら耐震性の確認
つまり、表面利回りの数字だけでなく、その裏に隠れた修繕費まで見抜けるかどうかが勝負になります。
2. 賃貸ターゲットを明確にし、“勝てる間取り・設備”にする
築古物件では、「どこを改善すれば入居が決まりやすくなるか」をデータで判断することが大切です。
たとえば、
- 単身者エリア:Wi-Fi無料、TVモニターホン、宅配ボックス
- ファミリーエリア:独立洗面台、追い焚き機能
- 若者エリア:トレンドを意識した内装デザイン
- ワーキング層:防音対策+デスクスペースの確保
築古物件こそ、“ターゲットにしっかり刺さる一点強化”が大きな効果を発揮します。
3. 競合物件の“賃料水準”を徹底リサーチする
再生後の家賃設定を誤ると、投資計画そのものが大きく狂ってしまいます。
チェックすべきポイントは、
- 最寄り駅 × 間取り × 築年数ごとの家賃相場
- 設備導入による家賃アップの目安(例:独立洗面台で+3,000円 など)
- 新築・築浅・築古の供給バランス
まさに、「再生後の家賃こそが投資判断の核心」といえます。
4. 修繕コストと利回りをシミュレーションする
築古アパートは、購入価格+リノベ費用+今後の修繕費
この“総額”で判断するのが鉄則です。
よくある失敗パターンは、
- 表面利回りだけを見て購入してしまう
- 想定以上に工事費が膨らむ
- 賃料アップが思ったほど実現しない
こうしたズレを防ぐためにも、再生費用は必ず 2パターンで試算しておきましょう。
✔ 最低限のコストで再生した場合
✔ 競争に勝つために設備を強化した場合
この比較が、最適な投資判断につながります。
5. 融資が通りやすい“ストロングポイント”を作る
築古アパートは融資が通りにくい傾向があるため、「再生計画書」を用意しておくと大きな武器になります。
盛り込むべき内容の例としては、
- 空室改善の根拠となるデータ
- 家賃相場との比較
- 向こう5年間の修繕計画
- キャッシュフロー表
- 返済比率の改善案
銀行は“計画性”を非常に重視するため、提出書類の質が融資の結果を左右するといっても過言ではありません。
6. 出口(売却)まで見据えて購入する
築古アパートで収益を最大化するには、出口戦略の設計が欠かせません。
出口の選択肢としては──
- 家賃を改善してから収益物件として売却する
- 長期保有で安定収入を積み上げる
- 一部をリノベして価値を上げて売る
いずれにしても、“最終的にどうするか”は購入前に決めておくことが大切です。
■ 築古アパート投資は「再生力」で決まる

築古アパートは、しっかり見極めて再生できれば、新築以上の収益を狙える魅力的な投資先です。
ただし、「とにかく安いから」「利回りが高いから」と勢いで買ってしまうと、
思わぬ修繕負担や空室リスクに悩まされることもあります。
ポイントとしては長くは無いが、現在の建物は正直、築年数は想定より長く使える構造となります。ですが、分譲などは定期的メンテナンスあまりされていない物件も多いのかという印象です。その辺りを考えて、メンテナンス費などを折込して、価格や交渉してみるのも手であります。戦略を組めば非常に魅力もあるので、少し上級者向け、または不動産会社に相談をしてみると良いですね。
■ まとめ
成功のチェックリスト
- 構造や配管など、建物そのものの状態をしっかり確認したか
- 賃貸需要やターゲットとなる入居者をきちんと分析したか
- リフォーム後の家賃や相場を数字で把握できているか
- 修繕費のシミュレーションを複数パターンで考えているか
- 融資が通りやすくなる根拠資料を用意できているか
- そして、最後に出口戦略を決めているか
こうしたポイントを押さえておけば、築古アパート投資はあなたの強い味方になってくれます。




