日本に引っ越してきたばかりの方や、これから日本でお部屋を借りようとしている方の中には、「日本のルールって、ちょっとわかりにくいな…」と感じる人もいるかもしれません。
日本の賃貸には、ほかの国とは違う独自の慣習やルールがあり、驚くこともいろいろあります。
このページでは、そんな“日本と海外の違い”をわかりやすく紹介します!
1. 敷金・礼金の存在
■ 敷金(しききん)
日本でお部屋を借りるときは、「敷金(しききん)」というお金を最初に払うことが多いです。
これは、もし部屋を汚したり壊したりしたときの修理代に使われるお金で、使わなかった分は退去するときに返ってきます。
🔹海外との違い
他の国でも「デポジット(保証金)」があるところはありますが、日本ではちょっとしたキズや汚れでも修理代としてお金が引かれることがあります。
なので、入居する前に部屋の中をよく見て、キズや汚れを写真に残しておくと安心です。
■ 礼金(れいきん)
「礼金(れいきん)」は、大家さんに「この部屋を貸してくれてありがとう」という気持ちで払うお金です。
一度払ったら返ってこないお金です。
🔹海外との違い
「礼金」は、日本ならではの習慣です。最近は、礼金なしで借りられる物件も増えてきていますが、まだ多くのところでは当たり前のように残っています。

2. 仲介手数料は借主も支払う?
日本では、お部屋を紹介してくれた不動産会社に「仲介手数料」というお金を払うのが一般的です。
この費用は、だいたい家賃1ヶ月分くらい+消費税です。
🔹海外との違い
アメリカやヨーロッパでは、不動産会社への手数料をオーナー(大家さん)が払う国も多くあります。
そのため、日本では借りる側が全部払うの!?と、びっくりしたり、ちょっと負担に感じたりするかもしれません。

3. 家具・家電は基本“なし”?
日本では、ほとんどの賃貸物件に家具や家電はついていません。
冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどは自分で買ってそろえる必要があります。
🔹海外との違い
欧米の国では、家具や家電が最初からついている部屋が多く、
スーツケースひとつでそのまま住み始められる物件もよくあります。
日本でそういったお部屋を探すなら、「マンスリーマンション」や「家具付き物件」と調べると見つかります。

4. 契約期間と更新料のルール
日本の賃貸契約は、たいてい2年間の期間で結ばれます。
契約を更新するときには、「更新料」と呼ばれるお金を払うことが多く、だいたい家賃1ヶ月分くらいです。
🔹海外との違い
多くの国では、「更新料」を払う習慣はありません。
ですが、日本では長く住んでいても、契約を続けるたびにお金がかかることがあります。

5. 保証人制度と家賃保証会社
日本では、部屋を借りるときに「保証人」が必要なことが多いです。
最近は、保証人の代わりに「家賃保証会社」というサービスを使う場合も増えています。
🔹海外との違い
保証人が必要な制度はあまり多くありません。
多くの国では、代わりに信用チェックや保険で家賃の支払いを確認しています。
日本では、親戚や保証会社が代わりに「ちゃんと払いますよ」という約束をしてくれる仕組みです。

6. 退去時の“原状回復”ルール
部屋を出るときは、入ったときのきれいな状態に戻すことが求められます。
もしキズや汚れがあれば、敷金から修理費が引かれることがあります。
🔹海外との違い
「普通に住んでいれば、ちょっとした傷は仕方ないよね」という考えの国もあります。
でも日本では、細かい傷や汚れでも修理費を請求されることがあります。
なので、入居時や退去時に部屋の写真を撮っておくと、トラブルを防ぐのにとても役立ちますよ。

まとめ
日本のルールを知れば、安心して住める!
日本の賃貸ルールは、「ちょっときびしいな」「お金がかかるな」と感じるかもしれません。
でも、それは安心して安全に暮らせるようにするための仕組みでもあります。
海外のやり方のままで借りると戸惑うこともありますが、あらかじめルールを知っておけば心配はいりません。
もしわからないことがあれば、信頼できる不動産会社に相談してみてくださいね。
この記事が、これからの日本での新生活のスタートに役立ちますように!
