「うっかり事故物件に住んじゃった…」なんてことにならないように!
最近の住まい探しでは、「その物件に何かあったかどうか」がとっても大事。
賃貸でも購入でも、不動産会社が全部教えてくれるとは限りません。
今回は、事故物件を見分けるコツをわかりやすくまとめました!
■ 事故物件とは?
事故物件ってどんなもの?
事故物件とは、過去にちょっと気になる出来事があったお部屋のこと。
たとえば──
- 自殺や事件による死亡
- 誰にも気づかれずに長く放置された孤独死
- 火事や事件などでトラブルが起きたことがある
- 近所でショッキングな事件があって、雰囲気が気になる場合も
こういった「ちょっと気になる背景」があるため、一般的には家賃や価格が安く設定されることが多いんです。
■ 告知義務はある?
2021年に国が出した「事故物件のルール」は、2025年の今でも目安として使われています。
つまり、不動産会社が「どこまで説明するべきか」を判断する際の基準になっているんです。
▶ 告知義務があるケース(原則)
- 自殺や事件、事故などで人が亡くなり、しばらく発見されずに時間が経っていた場合(たとえば、遺体が傷んでいたようなケース)
- 殺人や犯罪が関係するような、はっきり「事件」とわかる亡くなり方をした場合
- 前に住んでいた人が亡くなっていて、そのことが住む人にとって強い不安や嫌悪感につながると考えられる場合
▶ 告知義務がないこともある
- 年を取って自然に亡くなった場合や、亡くなったあとすぐに見つかった孤独死などは、特別に説明しなくてもいいとされています。
- また、亡くなってからある程度(目安は3年くらい)時間がたっている場合も、基本的には説明しなくてOKとされています。
※ただし、「この部屋で何かありましたか?」と聞かれたら、ちゃんと答える必要があります。
⚠️ポイント
告知義務が「ない」とされていても、質問すれば答える義務はあるという点が重要です。
■ 事故物件の見分け方【最新5選】
① 周りの物件と比べて、家賃や売値が不自然に安い
まわりの相場より2割以上安いようならちょっと注意!
とくに「駅から近い」「まだ新しい」など、条件がいいのにやけに安い物件は、なにか理由があるかもしれません。
② 募集情報に「心理的瑕疵あり」「告知事項あり」と明記
法律ではハッキリ決まっていない部分もありますが、きちんと書いてくれているなら、その不動産会社は良心的。
ただし、小さな文字でサラッと書かれていることもあるので、見落とさないように注意しましょう。
③ 専門サイトで調査する(例:大島てる)
事故物件の情報を地図でチェックできる便利なサイトもあります。
すべての情報が載っているわけではありませんが、気になる物件の過去をざっくり調べるにはけっこう役立ちます。
④ 不動産会社に明確に質問する
「この物件で昔、何かありましたか?」とハッキリ聞いてみましょう。
「人が亡くなっていませんか?」「気になるような出来事はありませんか?」と具体的に聞くのがポイント。
もし答えがあいまいだったり、はぐらかされたりしたら、少し警戒したほうがいいかもしれません。
⑤ 近隣住民や管理人に聞いてみる
実は、近所の人の話ってけっこう参考になります。
たとえば「前に住んでた人って引っ越したんですか?」みたいに、さりげなく聞いてみるのがコツ。
自然な会話の中にヒントが隠れていることもありますよ。
■ 事故物件でも住める?こんな人には向いている
実は、事故物件が必ずしも悪いわけではありません。こんな方にはむしろオススメなこともありますよ!
- とにかく家賃や購入価格を安く抑えたい
- 事故物件にあまり抵抗を感じない方や、宗教的な制約がない方
- リノベーションや投資目的で購入したい方
もし「気にならない」と思えるなら、立地や条件がいい物件をお得に手に入れるチャンスにもなります。
■ まとめ
「聞く姿勢」が大事!
事故物件かどうかは、不動産会社が自分から教えてくれるとは限りません。
大切なのは「自分で判断する力」と「しっかり質問する勇気」です。
納得して住まいを選ぶために、今回紹介したチェックポイントを活用してみてくださいね。