賃貸物件を借りるとき、最初にかかるお金って意外と多いですよね。引っ越しを検討している人にとって、あらかじめどんな費用が必要なのかを知っておくことはとても大切です。この記事では、賃貸契約をするときにかかる初期費用について、わかりやすく解説します。さらに、少しでも出費を抑えるためのコツもご紹介します。
①賃貸の初期費用の内訳
賃貸物件を借りる際に必要な費用は、以下の項目が一般的です。
(1) 敷金（しききん）
敷金は、部屋を借りる際に貸主に預けておくお金で、万が一部屋を傷つけてしまったり、家賃を滞納したりしたときの保証として使われます。退去時に部屋がきれいな状態なら、敷金の一部または全額が返ってくるのが一般的です。ただし、敷金が戻ってこないケースもあるため、契約前にしっかり確認しておきましょう。
(2) 礼金（れいきん）
礼金は、賃貸契約を結ぶ際に貸主へお礼として支払うお金です。敷金と違って、一度支払うと返ってこないのが特徴です。金額は物件によって異なりますが、相場としては家賃の1〜2ヶ月分が一般的です。
(3) 前家賃（まえやちん）
前家賃とは、賃貸契約を始める際に支払う、最初の月の家賃のことです。契約時に次回分の家賃を前もって支払う形になります。契約開始日が月の途中でも、その月の家賃全額を支払うのが一般的です。
(4) 仲介手数料（ちゅうかいてすうりょう）
物件を不動産会社経由で借りると、仲介手数料がかかります。これは不動産会社への報酬で、一般的には家賃1ヶ月分ほどが相場で。ただし、物件や契約内容によって金額が異なることもあります。
(5) 保険料（ほけんりょう）
賃貸契約を結ぶ際には、火災保険に加入することが求められるケースが多いです。火災保険は、火災や自然災害などの万が一に備えるための保険で、契約時に1〜2年分の保険料をまとめて支払うのが一般的です。
(6) 鍵交換費用（かぎこうかんひよう）
物件に新しく入居する際に、鍵を交換することがありますが、その費用が初期費用に含まれることもあります。鍵交換が必須ではないケースもあるため、契約時に確認しておくと安心です。
②初期費用の目安
上記の費用をすべて合計すると、初期費用は以下のようになります。
• 敷金：1〜2ヶ月分
• 礼金：1〜2ヶ月分
• 前家賃：1ヶ月分
• 仲介手数料：1ヶ月分
• 保険料：1〜2万円程度
• 鍵交換費用：1〜2万円程度
要するに、初期費用は物件ごとに違いますが、だいたい家賃の5〜6ヶ月分くらいが目安です。たとえば、家賃が7万円の物件だとすると、初期費用は35万円〜42万円くらいかかることが多いんです。思っているよりもまとまったお金が必要になるので、事前にしっかり計算しておきましょう。
③初期費用を節約する方法
初期費用は意外と大きな負担になることがあるので、少しでも節約したいですよね。そこで、次の方法を試してみると良いでしょう。
(1) 礼金ゼロ・敷金ゼロの物件を探す
最近では、礼金や敷金がゼロの物件も増えてきていて、そういった物件を選べば初期費用をかなり抑えられます。ただし、その分家賃が少し高めになっているケースもあるので、初期費用だけでなくトータルのコストを考えて選ぶことが大事です。
(2) フリーレントを活用する
フリーレントとは、一定期間（例えば1ヶ月）家賃が無料になる特典のことです。引っ越しの初期費用を抑えるために、フリーレントを提供している物件を選ぶのも一つの方法です。
(3) 仲介手数料が無料の物件を探す
最近では、仲介手数料が無料の物件も増えてきました。これを活用すれば、仲介手数料を節約できます。特に、貸主と直接契約する場合や、手数料割引キャンペーンをしている不動産会社を選ぶとお得です。
(4) 保険料の見直し
火災保険はほとんどの場合、契約が必要ですが、保険内容を見直して必要最低限のプランにすることで、費用を抑えることができます。場合によっては、保険内容を変更できることもあるので、契約前に相談してみると良いでしょう。
まとめ
賃貸契約時の初期費用は色々な項目が含まれていますが、物件や契約条件を工夫することで費用を抑えることが可能です。自分の予算に合った物件を見つけるために、しっかり情報を集めて賢く選ぶことが大切です。初期費用を抑えられれば、引っ越しや新生活の準備にも余裕ができるので、ぜひ試してみてください。
